2000年に設立されたScyeが25周年を迎え、記念すべき50回目の展示会にapartirが参加させていただけたことに、心から感謝申し上げます。この特別な機会に立ち会える喜びと、ブランドのプロダクトを取り扱えることへの誇りを改めて感じています。
Scyeのものづくりに対するこだわり
日本の洋服づくりが世界に誇る技術力。その中でもScyeの魅力は、デザインや仕立てが「何のために作られているのか」という目的に基づいている点です。
洋服の歴史を紐解き、イギリスの古くからの仕立てを現代の技術でさらにアップデートさせるパターンワーク。
効率的に製造ができる接着芯が主流の現代において、あえてフラシの毛芯を使い長年着れるようにしたり、アイテムの着心地や経年変化に合わせたオリジナル生地の製造から行うことで次のヴィンテージになるであろう名品を作成されています。
特に立体的なパターンから生まれる美しいシルエットは今ではほとんど見られないディテールです。特に、ジャケットの袖付やラグランスリーブのパターンは着心地よくそして、肩からのラインがとても美しいです。
コーディネートにおけるスウェットやシャツには歴史的デザインを取り入れ、現代的にアップデート。素材とディテールへのこだわりとコーディネートまで、日常の着こなしに新しい価値を提供しています。
展示会の早期開催について
今回の展示会が例年より早く開催された理由の一つは、サイと工房との連携改善にあります。サイのアイテムはとても縫製が複雑かつ綺麗で、日本の製造技術の高さと工房との信頼関係が高いと言えます。
高品質な商品を手がける工房は様ざなブランドからの受注が重なり、繁忙期は納期問題など負担が大きいのが現状。時期をづらすことで工房の負担を軽減し、確かな生産体制を実現でき、高品質なプロダクトを実現しようとのことです。
もちろん、私たちもトレンドの予測や発注のタイミングを早めるという新たな挑戦を強いられますが、Scyeのプロダクトなら間違いありません。
これからのapartirとScye
店舗を始めて数年の私が、すべてを語り尽くすのはまだ難しいかもしれません。しかし、Scyeの持つ魅力を少しでも多くのお客様にお届けできるよう、これからも努力を重ねていきます。
今回の展示会を通じてセレクトしたアイテムも、apartirのフィルターを通して自信を持ってご提案します。長く愛せる洋服とともに、Scyeの歴史と未来を感じていただければ幸いです。
クラフトマンシップ溢れる
国内外のブランドをセレクト。
現代の名品、これからの名品をお届け。
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