その喜びは替えがきかない

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àpartirは、セレクトショップでありオーダーショップでもあります。
なぜ。



大手はさておき、どちらかに振り切って営業されているショップのほうが圧倒的に多いのが現状です。
正反対の部分も多くあり、アプローチも違うものなので当たり前のことのように感じます。

セレクトブランドは、デザイナーやディレクターが考える良いものを作り消費者へ提供することが流れです。
一方でオーダーはお客様が欲しいものをテーラーが一つ一つ形にして提供するのがもっとうです。

得手不手が共にあります。

セレクトはデザイナーの個性と技術を商品に反映されるので消費者の考えるニーズ以上のもがそこにあります。
シーズンごとに伺う展示会ではブランドからのお話しを聞いて感動することも多いです。
それはニーズの全てではないでしょうし、千差万別の個性と技術にマッチすることは限られてます。

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自身は、社会に出てアパレルを生業に続けていますが、やはり、自分だけでは得ることが難しい知識や感覚、技術をセレクトブランドから学ぶことが多いです。
生産背景や生地作り、パターンワークを重視してセレクトしています。
どのブランドも当然にあるように思いますが、特別な何かを持つブランドにおいてはそれは顕著です。
お客様にもブランドのこだわりや成り立ちをお知りいただいた上で買っていただきく、日々努めています。

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オーダーは、今自分が持つものを反映できるのが大きな利点です。
一つはさまざまな体型があるというところで、サイズに当てはまらない時に既製品ではできないものを誂えることができます。
もちろん、既製品にないデザインが欲しい時もそれが言えます。
ウェストが細すぎる、腕が長すぎるといった私の体型もその点で大きな利点です。
ジャケットやシャツ、トラウザーといったドレスと呼ばれるアイテムには特に既製品では着心地やシルエットに思い通りのものがないのはこれが一番いいことは間違いありません。
ただし、オーダーしたものができるまでの時間と仕上がりまで実際の着たイメージがわからないというのはありますが。
そしてオーダーを凌駕するセレクトアイテムがあることもしばしば。

”どちらもやる”それは正直なところ頭を悩ませる部分も多く、まだ道なかばではあります。

半年、一年前にオーダーが必要なセレクト、それに伴う仕入れ資金の調達。お客様とビスポークの時間と一人一人に合わせたオーダーシートの作成
、生地の買い入れ、パターンの作成にオーダーのサンプル・・・

それを乗り越えてオーダーと既製品を合わせて新たな洋服の着こなしの提案で楽しんでいただきたいそんな思いは強いです。

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なぜ。

それはオーダーでできないことをセレクトブランドで、セレクトブランドでできないものをオーダーで提供するのがお客様にとって一番望まれることと思っているから。

そして、お客様やブランドとお話しし学び伝えること、その喜びに替えはきかないからです。